この記事では、人気のハウスメーカー20社の比較と、ハウスメーカー選びを失敗しないためのポイントについてご紹介しています。理想のマイホームを建ててくれるハウスメーカーをお探しの方は、ぜひ参考になさってください。
人気ハウスメーカー20社の比較
まずは、オリコンの主催したハウスメーカー注文住宅ランキングをもとに、人気のハウスメーカー20社の特徴について解説していきます。
参考 ハウスメーカー注文住宅ランキングオリコン顧客満足度ランキング1.スウェーデンハウス
北欧テイストのナチュラルな住宅が特徴のスウェーデンハウスは、2015年〜2021年まで7年連続でオリコン顧客満足度ランキング1位を獲得しています。 また家の性能も高く、高い断熱性・気密性・防音性によって年間を通して過ごしやすいのも大きな魅力です。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
80万〜 100万円 | 木造 | 木質パネル工法 |
2.ヘーベルハウス
ヘーベルハウスは「ALL for LONGLIFE」をテーマに、長く快適に暮らせる住宅を提供しています。建材には高い耐久性と耐震性を誇る「ヘーベル」と呼ばれる軽量気泡コンクリート(ALC)を使用しています。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
70万〜 90万円 | 鉄骨造 | 軽量鉄骨 重量鉄骨 |
3.積水ハウス
積水ハウスでは、鉄骨1〜2階建ては「ダイナミックフレーム・システム」という軽量鉄骨工法、鉄骨3〜4階建ては「フレキシブルβシステム」という重量鉄骨工法、木造1〜3階建ては「シャーウッド工法」という独自の工法で建てられます。いずれの工法も耐久性が高いのが特徴です。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
50万〜 80万円 | 木造 | 木造軸組パネル工法 木造ラーメン工法 |
鉄骨造 | 軽量鉄骨 重量鉄骨 |
4.住友林業
国内の800分の1の森林を所有している住友林業は、木の風合い豊かな家を建てられることが魅力です。「2×4工法」「マルチバランス工法(=木造軸組工法)」「ビッグフレーム工法(=木造ラーメン工法)」の3つの工法を採用しており、どの工法でも高い耐震性を誇ります。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
70万〜 90万円 | 木造 | 2×4 木造軸組工法 木造ラーメン工法 |
5.一条工務店
「家は、性能」を理念に掲げる一条工務店では、高品質な製品を自社グループ工場で開発・生産することで、性能とコストパフォーマンスを両立させています。またモデルハウスが標準仕様となっているため、モデルハウスと実際の家のギャップが生まれにくい点も魅力です。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
45万〜 80万円 | 木造 | 木質パネル工法 |
引用:和も洋もアウトドアも自由に楽しめる、木の温もりがあふれる家。|一条工務店
6.三井ホーム
三井ホームは、西洋風のクラシックな住宅が特徴的です。 独自開発した「マットスラブ」という基礎や「ダブルシールドパネル」という屋根を使うなどして、耐震性・耐熱性・耐久性の高い住宅を提供しています。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
55万〜 90万円 | 木造 | 2×4 |
7.パナソニックホームズ
パナソニックホームズでは、超高層ビルに使われている「座屈拘束技術」という先進技術を住宅に応用することで、地震による家の倒壊のみならず、歪みまでも防げる住宅を提供しています。
また、建材や住宅設備がほぼ全てがパナソニック製品であることも特徴です。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
60万〜 100万円 | 鉄骨造 | 軽量鉄骨 重量鉄骨 |
木造 | 木造軸組パネル工法 |
8.セキスイハイム
セキスイハイムでは、建築工事のほどんどを屋根のある工場内で完結できるため、雨風による建材の劣化を防げるという特徴があります。 また、現場での工事品質に左右されないため、精度の高い家造りが可能です。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
60万〜 80万円 | 木造 | 2×4・2×6 |
鉄骨造 | 軽量鉄骨 |
引用:パルフェ|セキスイハイム
9.ダイワハウス
主力商品の「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」シリーズは、高い耐震性のほか、天井高2m72cmのゆとりある空間が実現できます。またハウスメーカーの中では売上高・総販売戸数ともに首位を飾っています。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
60万〜 80万円 | 木造 | 木造軸組工法 |
鉄骨造 | 軽量鉄骨 重量鉄骨 |
10.住友不動産
住友不動産は、大手不動産デベロッパーとしての経験を活かした技術力・デザイン力が自慢です。 またキッチン・バスなどの住宅設備が、標準仕様でもグレードが高いことも大きな魅力です。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
50万〜 80万円 | 木造 | 木造軸組工法 2×4・2×6 |
11.ミサワホーム
ミサワホームは、1991年から31年連続グッドデザイン賞を獲得しているなど、デザイン性の高さが魅力のハウスメーカーです。 また1階と2階の間に大きな収納を設けた「蔵のある家」も有名で、収納面積は通常の家の3倍以上になります。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
60万〜 75万円 | 木造 | 木質パネル工法 木造軸組工法 |
引用:CENTURY Stylepro(センチュリースタイルプロ)|ミサワホーム
12.トヨタホーム
トヨタホームは、自動車分野で培った技術を活かした、耐震性・耐久性の高い強靭な住宅が特徴です。また「狙われにくく、入られにくい」をコンセプトに防犯性の高い住宅も提供しているため、家族の安全を守ることもできます。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
40万〜 90万円 | 鉄骨造 | 軽量鉄骨 |
木造 | 木造軸組工法 2×4 |
13.クレバリーホーム
クレバリーホームはローコストのハウスメーカーですが、高品質の住宅を提供しています。 特に、デザイン性・メンテナンス性・耐久性に優れたタイル外壁を標準仕様としている点が大きな特徴です。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
30万〜 65万円 | 木造 | 木造軸組パネル工法 |
引用:Granshare (グランシェア)|クレバリーホーム
14.ユニバーサルホーム
ユニバーサルホームもローコストのハウスメーカーですが、高品質の住宅が建てられる点が大きな魅力です。また地熱を利用した「地熱床システム」を取り入れることで、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるほか、耐震性も高くなります。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
40万〜 70万円 | 木造 | 木造軸組工法 |
15.レオハウス
ヤマダ電機系列のハウスメーカーであるレオハウスも、ローコストで家が建てらる点が魅力です。しかし、ローコストでありながら、耐震性・断熱性・省エネといった性能面にもこだわった家造りが特徴的です。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
30万〜 70万円 | 木造 | 木造軸組パネル工法 |
16.アキュラホーム
創業から40年以上の歴史があるアキュラホームは、ローコストハウスメーカーの先駆け的存在です。また性能面も、高い耐震性・耐久性・断熱性を誇っています。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
40万〜 70万円 | 木造 | 木造軸組工法 |
引用:居室も収納もどちらも十分、木の質感が映える白い家。|アキュラホーム
17.アイフルホーム
LIXILグループの一員であるアイフルホームは、建材や住宅設備をグループ各社から一括購入できるというメリットがあります。また、10年連続キッズデザイン賞を受賞するなど、子どもにも大人にも優しい家を提供しています。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
25万〜 65万円 | 木造 | 木造軸組工法 |
引用:アウトドア好きな夫婦のこだわりが詰まった家族の成長を楽しむ家|アイフルホーム
18.タマホーム
ローコスト住宅と言えばまずタマホームが思い浮かぶほど、ローコストを売りにしたハウスメーカーです。しかし品質が低いわけではなく、コストを徹底的に削減することで、良質かつ低価格の住宅を提供しています。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
40万〜 70万円 | 木造 | 木造軸組工法 |
19.日本ハウスホールディングス
日本ハウスホールディングスは、「ヒノキを使った強靭な家」「エネルギーを自給自足できる家」「安心・安全・快適に暮らせる家」が特徴です。 また、孫の代まで100年住める耐久性の高い住宅造りにも力を入れています。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
55万〜 65万円 | 木造 | 木造軸組工法 |
引用:施工事例(集いデッキを囲むコートハウス)|日本ハウスホールディングス
20.ヤマダホームズ
ヤマダホームズは、未来を豊かに変えていく良質な住まいを届けるため、「地震に強い家」「長期保証の家」「夏は涼しく冬は暖かい家」を手掛けています。 ベーシックな住宅からハイクラス住宅まで、予算に合わせて選べます。
坪単価 | 構造 | 工法 |
---|---|---|
55万〜 65万円 | 木造 | 木造軸組パネル工法 |
ハウスメーカー選びの5つのポイント
人気のハウスメーカー20社の特徴をご紹介しました。しかし、人気があるからと言って、あなたにぴったりのハウスメーカーだとは限りません。 そこでここからは、ハウスメーカーを決める際に大切な、以下の5つのポイントについて解説していきます。
- 価格
- 構造
- 工法
- 保証・アフターサービス
- 担当者
価格
まずはあなたが用意できる予算をもとに、予算内に収まりそうなハウスメーカーを絞り込むことが大切です。 そのために、家を建てるためにかかる費用の計算方法をマスターしましょう。
本体工事費の計算方法
家を建てるためにかかる費用を「本体工事費」と言います。 本体工事費は「坪単価(1坪あたりの単価)」と「家の大きさ」から計算できます。
例として、坪単価70万円のハウスメーカーと、坪単価30万円のハウスメーカーの本体工事費を計算してみましょう。 なお、家の広さは40坪とします。
- 坪単価70万円の場合 「70万円」×「40坪」=「2,800万円」
- 坪単価30万円の場合 「30万円」×「40坪」=「1,200万円」
ハウスメーカーの坪単価(目安)
ハウスメーカーごとの坪単価の目安はこちらを参考にしてみてください。
構造
次に、「木造」「鉄骨造」「RC造(鉄筋コンクリート造)」といった構造の違いも押さえていきましょう。
木造
木造住宅とは、建物の主要な構造部分に木材が使われた住宅のことです。
- 鉄骨造やRC造に比べて安価に建てられる
- 調湿効果が高く日本の風土に合った構造
- 他の構造に比べて耐久性・耐火性・防音性に劣る
鉄骨造
鉄骨住宅は、建物の主要な構造部分に鉄製や鋼製の部材(鉄骨)が使われた住宅のことです。 さらに、鉄骨の厚さが6mm以上のものは「重量鉄骨」、6mm未満のものは「軽量鉄骨」に分けられます。
- 木材よりも頑丈なため、開放感のある間取りにできる
- 製品を工場で生産するため、住宅の品質が安定している
- 木造住宅に比べて建築コストが高い
- 断熱性が低いため、夏は暑く冬は寒くなりやすい
RC造(鉄筋コンクリート造)
RC造の住宅は、建物の主要な構造部分にコンクリートと鉄筋が使われており、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固めて強度を出しています。 主にマンションやビルの建築に用いられますが、戸建て住宅に採用しているハウスメーカーもあります。
- 耐震性・耐火性・防音性・断熱性・デザインの自由度が高い
- 木造、鉄骨造に比べて建築コストが高い
- 結露やカビが発生しやすい
- 大成建設ハウジング
- 三菱地所ホーム
- レスコハウス
工法
次は、工法の違いを押さえましょう。工法とは、どのように家を造るかを表す言葉です。 木造住宅には「木造軸組工法」「木質パネル工法」「木造ラーメン工法」「木造枠組壁工法」「木造軸組パネル工法」などの工法が存在します。 なお、ハウスメーカーによっては既存の工法をアレンジして独自の工法を生み出している場合もあります。例えば、積水ハウスオリジナルの「シャーウッド工法」は、木造軸組パネル工法と木造ラーメン工法を組み合わせたものです。
木造軸組(もくぞうじくぐみ)工法
引用:ツーバイシックスとは?ツーバイフォーと比較したメリット・デメリットについて |北洲ハウジング
木造軸組工法は、古くから日本の寺社仏閣で採用されてきた伝統工法をアレンジしたもので、「在来工法」とも呼ばれています。 家を建てる際は「柱」と「梁」といった軸組みで家を支えます。
- 間取りの自由度が高く、増改築もしやすい
- 木のあたたかみが感じられる
- 建築作業を現場で職人が行うため、住宅の品質に差が出やすい・工期が長い
- 建築コストが高い
木造枠組壁(もくぞうわくぐみかべ)工法
引用:ツーバイシックスとは?ツーバイフォーと比較したメリット・デメリットについて |北洲ハウジング
「2×4(ツーバイフォー)」や「2×6(ツーバイシックス)」、「木質パネル工法」は木造枠組壁工法の一種で、柱や梁で家を支える木造軸組工法と異なり、木質パネルを使って家を「面」で支えます。
なお、2×4・2×6は木質パネルの組み合わせに「釘」を使用しますが、木質パネル工法では「接着剤」を使用するという違いがあります。
また、2×4では断面が2インチ×4インチ(38mm×89mm)のパネルを外壁として使用し、2×6では2インチ×6インチ(38mm×140mm)のパネルを使用します。つまり、2×4と2×6の違いは外壁の厚みです。 他にも外壁の厚みによって2×8(ツーバイエイト)や2×10(ツーバイテン)という工法もあります。
- 耐震性能が高い
- 高気密・高断熱
- 建築現場で材料を組み立てるだけなので、品質が安定する・工期が短い
- 規格化されているため、間取りの自由度が低い
木造ラーメン工法
木造ラーメン工法は、建物を「柱」や「梁」を使って支える点は木造軸組工法と同様ですが、柱と梁の接合部分は一体化するように接合(剛結合)しています。
- 耐震性能が高い
- 木造軸組工法と同様、間取りの自由度が高く、増改築もしやすい
- 強度が高いため、大空間や3階建ても可能
- 建築コストが高い
- ハウスメーカーの選択肢が少ない
木造軸組パネル工法
木造軸組パネル工法とは、先に解説した木造軸組工法(在来工法)と木造枠組壁工法(2×4など)を組み合わせた工法です。そのため、バイブリット工法とも呼ばれています。 基本構造は木造軸組工法と同様に柱や梁を組み、その後に木質パネルを張り詰めます。
- 間取りの自由度が高い
- 耐震性能が高い
- 高気密・高断熱
- 建築作業を現場で職人が行うため、住宅の品質に差が出やすい
- 建築コストが高い
保証・アフターサービス
せっかく理想の家に住み始めても、保証やアフターサービスが充実していなければ、いざというときに困ってしまいます。そこで、保証制度をチェックするために「初期保証」「最長保証」「無料定期点検」の3点も確認しておきましょう。
初期保証
初期保証期間は、引き渡しから無償で保証してくれる期間のことです。法律では最低「10年」と定められていますが、ハウスメーカーによっては初期保証期間をもっと長く設けているところもあります。
最長保証
最長保証期間とは、初期保証終了後も必要な有料点検・工事をすることで延長できる保証期間のことです。 短い場合で20年から、長い場合は60年以上、永年保証までしてくれるハウスメーカーもあります。
無料定期点検
家を建てると定期的な点検が行われますが、期間や回数はハウスメーカーによって違います。できるだけ無料で点検してくれる期間が長いほうが安心です。
担当者
「予算」「構造」「工法」「保証」である程度ハウスメーカーの選別が出来たら、実際に気になるハウスメーカーの担当者に会って話を聞いてみましょう。実際に担当者と話してみると、「真摯に質問に答えてくれた」「営業トークばかりで信用できなかった」等、ネット上の情報だけでは分からない部分も見えてきます。
家は一人で建てるものではなく、担当者と二人三脚で建てるものです。少しでも担当に不信感があると、家造りに後悔を残すことになりかねません。ぜひ信頼できる担当者と一緒に、理想のマイホームを建ててくださいね。
ハウスメーカー20社比較のまとめ
この記事では、人気ハウスメーカー20社の比較や、ハウスメーカーを選ぶ際に大切なポイントについてご紹介しました。
たくさんのハウスメーカーの中から依頼する会社を選ぶのは大変ですが、「価格」「構造」「工法」「保証・アフターサービス」「担当者」の面から比較していくと、徐々にあなたにぴったりのハウスメーカーが見えてくるはずです。
なお、当サイト「コノイエ」では、他にも家造りのお役立ち記事を掲載しています。あわせてご覧になってみてくださいね。