ハウスメーカー、設計事務所、工務店の違いや特徴を徹底比較

新築を考えた時に浮かぶ依頼先は、「ハウスメーカー」「設計事務所」「工務店」などが一般的でしょう。 しかし、問題なのはこの先、「どの会社を選ぶか」という選択です。

なんとなくハウスメーカーが良い気がするけど、他の会社も気になる…… 本記事では、そんな方へ向けてそれぞれのメリットやデメリット実際の造り手たちの声をご紹介していきます。 ぜひ、新築計画の参考になさってください。

それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説

まずは、ハウスメーカー、設計事務所、工務店それぞれのメリットデメリットを解説します。 自分たちのニーズと照らし合わせて、どの依頼先が良いかを考えてみましょう。

ハウスメーカーとは

ハウスメーカーとは、家の建材や構造を規格化し、注文住宅の大量生産を行っている会社のことです。 そのため、基本的には既存のプランの中から家や間取りを選ぶことになります。

ただし、ハウスメーカーと一口に言っても大手と中堅のハウスメーカーではサービス内容が異なります。 大手になればなるほど規制が強くなるため、規格化されたサービスがメインになりますが、中堅のハウスメーカーでは設計士が1から間取りを作成してくれるケースもあります。

ハウスメーカーのメリット・デメリット
  • 【メリット1】スムーズに家づくりを進められる
  • 【メリット2】建築費用の総額は安くなる場合が多い
  • 【メリット3】一定以上の品質は保証される
  • 【デメリット1】細かいこだわりや要望には応えづらい
  • 【デメリット2】建物の原価率が低い
  • 【デメリット3】難しい土地では断られることも>

【メリット1】スムーズに家づくりを進められる

規格やプランの中から家づくりを進めるため、新築のイメージが出来ていない方でもスムーズに間取りを決めることができます。 ハウスメーカーは何と言っても、この手軽さとスピードが魅力です。

段取り良く進んだ場合、相談してから半年程度で家が建つこともあります。

【メリット2】建築費用の総額は安くなる場合が多い

パッケージの規格からはみ出さない限り、基本的に建築費用はそこまで高くなりません。 また、1,000万円以下から購入できるローコスト住宅も近年増え続けています。費用を100万円単位で抑えたい場合はハウスメーカーの住宅がオススメです。

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【メリット3】一定以上の品質は保証される

商品の規格化を行っているため、どこでどの家を建ててもほぼ同じ仕上がりになり、一定の品質は保証されています。 また、住宅の施工も特定の下請け業者が行うため、施工技術にもそこまでブレがありません。

【デメリット1】細かいこだわりや要望には応えづらい

ハウスメーカーでの家づくりは、スムーズな反面「細かいこだわりには対応できない」というデメリットがあります。 そのため、新築に対して細かい要望やこだわりがある方にとっては、納得のいかない家づくりになってしまうことがあります。

【デメリット2】建物の原価率が低い

大手ハウスメーカーの場合、広告費や人件費に莫大な費用を掛けているため、どうしても利益率が高くなります。 高い利益率を求めると、必然的に建物に掛けられる費用は低くなり、設計事務所や工務店よりも原価率が低くなってしまうのです。

利益率 説明

同じ3000万円の家でも、利益率によって住宅に掛かるコストは変わります。
つまり、利益率が高いほど家の質は下がってしまいます。

【デメリット3】難しい土地では断られることも

規格化された住宅を販売するため、狭い土地や凹凸のある土地では建てられないことがあります。 急斜面の土地や前面道路が狭いといった条件でも同様です。

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設計事務所とは

設計事務所は、建築家や設計士が在籍している会社や団体のことです。 一人の建築家がメインとなる個人事務所と、複数の建築家が共同で仕事をする組織事務所に分けられます。

設計事務所での仕事は、設計と施工監理がメインです。 設計とは、家の設計図を作成すること。施工監理とは、設計図の通りに家が建てられるかを現場でチェックすることです。

設計事務所のメリット・デメリット
  • 【メリット1】住まい手に合わせたオンリーワンの家づくりができる
  • 【メリット2】デザイン性が秀逸
  • 【メリット3】同じ費用でも高クオリティの家が出来る
  • 【デメリット1】建築費用とは別に設計料が掛かる
  • 【デメリット2】依頼先の見極めが難しい
  • 【デメリット3】着工までに時間が掛かる

【メリット1】住まい手に合わせたオンリーワンの家づくりができる

設計事務所の魅力は何と言っても、ゼロから家づくりができることです。 施主さんのライフスタイルや好み、要望を丁寧にヒアリングした上で、世界にひとつだけの住宅を設計してくれます。新築に対して強いこだわりや要望を持たれている方にはオススメです。

【メリット2】デザイン性が秀逸

設計のプロである建築家が手掛ける家は、やはりデザイン性が秀逸です。 ここでいうデザイン性とは、「奇抜でお洒落な見た目に仕上げる」ということだけでなく、「住み手の生活を考えた暮らしやすいデザイン」を考えてくれるということです。

丁寧なヒアリングのもと、建築家独自の視点で図面を描いてくれます。

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【メリット3】同じ費用でも高クオリティの家が出来る

ハウスメーカーのデメリットでお話しした通り、利益率が高くなると家のクオリティは下がってしまいます。 しかし、設計事務所や工務店で家を造る場合、ハウスメーカーよりも利益率が低いため、家に掛けられる原価が高くなります。必然的に、同じ金額を使うなら設計事務所の方が質の高い家を建てることができるのです。

【デメリット1】建築費用とは別に設計料が発生する

設計事務所に依頼する場合、建築費とは別に設計料が発生します。 設計料は会社によってまちまちですが、基本的には本体工事費の10%が相場です。

新築の建設に3,000万円が掛かったとしたら、設計費は300万円になります。 一見すると「高い」と感じるかもしれませんが、完成する家のクオリティを考えると、結果的には安くつくことが多いです。

【デメリット2】依頼相手の見極めが難しい

何度もヒアリングを重ね、ゼロから設計していく以上は、建築家なら誰でも良いわけではありません。 建築家に依頼する時は、たった一人の信頼できるパートナーを探さないといけません。なるべく多くの建築家に会って話を聞いた方が良いので、その労力を嫌う人には向いていません。

【デメリット3】着工までに時間が掛かる

ハウスメーカーと比べると、設計に時間がかかるため、竣工までには時間が掛かります。 納得できるまで話し合いを重ねるため、人によっては着工までに3,4年掛かることもあります。

予算とデザインの兼ね合いで落とし所を探していくため、基本的に長期間の話し合いを覚悟する必要があります

工務店とは

比較的狭いエリアを対象に、地元密着型で活動している建設会社のことです。 職人さんや大工さんが在籍し、建物の施工をメインに行っています。工務店の場合も基本的には0から設計施工をしてくれます。

工務店のメリット・デメリット
  • 【メリット1】施工のプロフェッショナルに頼める
  • 【メリット2】地元の風土や特徴を熟知している
  • 【メリット3】何かあったらすぐに動ける
  • 【デメリット1】得意不得意が激しい
  • 【デメリット2】会社によって設計の自由度が異なる
  • 【デメリット3】倒産のリスクが否めない

【メリット1】施工のプロフェッショナルに頼める

工務店に依頼する大きなメリットは、施工のプロフェッショナルに依頼ができることです。 ハウスメーカーに依頼すると誰が建ててくれるのかまでは分かりません。しかし、工務店では在籍する職人さんが施工してくれるため、顔の見える相手に安心してお任せすることができます。

また、オリジナルの造作家具を手がけられている会社も多く、職人さんの技術を直に感じられるのも魅力です。

【メリット2】地元の風土や特徴を熟知している

地元に根付いている工務店さんの場合、地場の土地や特徴を熟知されています。 家を建てる際は、近隣の環境や土地の特徴、地域の風土を踏まえて設計をする必要がありますので、地場に詳しいことは大きなメリットと言えます。

例えば車社会が浸透しているなら、車を使うことを前提とした設計をしてくれるのです。

【メリット3】何かあったらすぐに動ける

地元の工務店は、機動力も大きな強みです。 基本的には特定の地域内で施工を行っている会社が多いため、トラブルが発生した時にはすぐに駆けつけてくださいます。 大きな組織になればなるほど、トラブル時の対応が後手後手になる可能性が高くなりますので、小さな会社ならではのメリットと言えます。

【デメリット1】得意不得意がある、技術レベルが異なる

ハウスメーカーの場合はモデルハウスと同等の家を造ってくれますが、工務店の場合はその時施工する職人さんによってクオリティが異なります。 工務店ごとの技術レベルも異なりますが、同じ工務店でも家のクオリティに微妙な差が出ることがあるため、信頼できる工務店を探すのが難しいのです。

また、工務店ごとに得意な工法や構造、苦手な工法や構造があるため、自分のニーズに合った工務店を探す必要があります。

【デメリット2】会社によって設計の自由度が異なる

工務店は基本的に自由設計ですが、会社によって設計の自由度が異なるので注意が必要です。 一級建築士が在籍している工務店もあれば、ハウスメーカーと同等の自由設計しかできない工務店もあります。

【デメリット3】倒産のリスクが否めない

もちろん他の会社でも倒産のリスクはあるのですが、大手のハウスメーカーと比べると、利益率が少ない分倒産の可能性が低くありません。 倒産してしまった場合、保証やアフターサービスを受けることができませんので、経営状況は確認しておくことをオススメします。

ハウスメーカーや設計事務所の違いについてのまとめ

本記事では、ハウスメーカー、設計事務所、工務店の特徴や実態を解説してきました。 気になる依頼先は見つかりましたでしょうか?

家づくりの理想のパートナーに出会うためには、様々な造り手から話を聞くことが大切です。 ぜひ本記事を参考に、多くの方から情報収集をしてみてください。

著者情報

コノイエ編集部

コノイエは、東京都港区に本社を置く株式会社アールアンドエーブレインズが運営するオウンドメディアです。累計80,000人以上が利用する「解体無料見積ガイド」の姉妹サイトとして、住宅関連コンテンツを発信しています。人が生活する基本となる「衣・食・住」の中でも、コノイエでは「住」にフォーカスして独自の情報をお届けします。

監修

中野達也

一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事
解体工事業登録技術管理者
公益社団法人 日本建築家協会(JIA)研究会員
一般社団法人東京都建築士事務所協会 世田谷支部会員

静岡県出身。日本全国の業者1,000社超と提携し、約10年間で数多くの現場に関与。自身でも解体工事業登録技術管理者としての8年間の実務経歴を持つ。現在では専門家として、テレビ番組をはじめとする多数メディアに出演。これまでに一般家屋はもちろん、マンション、ビルなど様々な建物の取り壊しに従事し、工事を行いたい施主、工事を行う業者の双方に精通している。また、大手から中小まで様々な規模の住宅メーカーへの販促支援、コンサルティング事業に携わり、住宅購入者心理の理解を深める。家を「壊す」ことと「作る」ことの専門家として、全国の提携パートナーと共に家をとりまく様々な問題に取り組んでいる。

出演メディア
ひるおび!(TBS系列)、情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)、バイキングmore(フジテレビ系列)、他多数...

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