新築に取り付けるカーテンの選び方や種類、費用相場を解説

どこでカーテンを買ったら良いのか分からない

どうやってカーテンを選べば良いのか分からない

カーテンっていくらくらい掛かるの?

本記事では、こんなお悩みを抱える方へ向けて、新築に取り付けるカーテンの選び方種類費用相場について解説していきます。

カーテンは、家族のプライバシーを守ってくれたり、光や熱を遮ってくれたり、室内の空間を彩ってくれたりする重要なアイテムです。新築に取り付けるカーテンについてお悩みの方は、ぜひご覧ください。

カーテンはどこで買う?

新築のカーテンを購入する候補としては「ハウスメーカー」「カーテン専門店」「ホームセンター」が挙げられます。結論から言うと、カーテンは「カーテン専門店」に依頼をするのがオススメです。

カーテン専門店のメリットは、価格や品質、仕上がりが適正であることです。 まず、価格に関して。ハウスメーカーに依頼した場合は仲介料等が発生しますが、専門店で買った場合は当然発生しません。

そして、カーテンとカーテンレールはセットで設計した方が見栄えが良くなるため、専門家がデザインや取り付け位置を考えてくれるのは大きなメリットです。

また、カーテンの価格は素材(生地)の費用が大部分を占めます。そのため、素材の品質と価格に根拠を持って対応してくれる専門店が最も安全と言えます。

特徴
ハウスメーカー 段取りや契約等を代行してくれるスムーズさが魅力。ただし、カーテンに精通した人は在籍していない場合が多く、価格や仕上がりに疑問が残る。
カーテン専門店 自分でお店を探したり、打ち合わせを重ねる面倒さはあるが、その分デザインや品質、価格には正当性がある。
ホームセンター 手軽に手に入る利便性があるが、専門店に比べると安っぽく仕上がってしまう。自分だけで選ぶ必要があるのもデメリット。
参考 【2021年】オーダーカーテン店のおすすめ人気ランキング10選mybest

カーテンの選び方【カラー編】

カーテンには、様々な選び方があります。本記事では「カラー」「種類」「機能」の観点からご紹介していきます。 まずは、カラーの選び方を見ていきましょう。

壁の色に合わせる

壁

引用:アッシュリネン アイボリー/ドレープカーテン | WARDROBE sangetsu

まず、オーソドックスなものとしては、壁の色に合わせるという方法があります。 住宅の壁色は白やオフホワイトが一般的です。その白色に近い同系色(白・ベージュ・アイボリーなど)を選ぶと、空間を広く見せることができます。

反対に、濃い壁色の場合はブラックブルーなどを合わせると、まとまりが出るためオススメです。

家具の色に合わせる

家具

引用:アッシュリネン ブラウン/ドレープカーテン | WARDROBE sangetsu

室内の家具と同系統の色を選ぶと、空間にまとまりを出すことができます。椅子やテーブルなど木目調の家具と合わせる場合は、ブラウンベージュグリーンなどのアースカラーなどがオススメです。

また、清潔感のある白い家具と合わせる場合は、白や淡いトーンの色(薄桃色や水色)のカーテンを選ぶと色が喧嘩をせずにお洒落な雰囲気を演出してくれます。

リビング・ダイニングは彩度を抑えて

リビング

引用:セレーナ サイズオーダー | STYLEDART

家族が長い時間を過ごすリビングやダイニングは、彩度を抑えた落ち着く色にすると過ごしやすい空間に仕上げることができます。

派手すぎない色、ベージュグリーンなどのアースカラーを合わせるのがオススメです。

参考 【リビング&ダイニング】カーテンコーディネート実例!おすすめの色柄・機能をご紹介カーテン通販の「カーテンズ」公式ブログ

寝室は興奮する色を避ける

寝室

引用:寝室におすすめのカーテン | STYLE DART

寝室は多くの人の目に触れるわけではないため、個人の趣味で色を決めても問題ありません。 ただし、興奮してしまう赤や黄色は避けるのがオススメです。また、ベッドカバーや枕などの寝具と色を合わせると空間に統一感を出すこともできます。

子ども部屋は柄物もアリ

子供部屋
画像引用:キッズ カーテン カラフルな恐竜がちりばめられたキッズカーテン <ダイナソー アイボリー> / 代引き不可 | 1cm刻みのカーテン | パーフェクトスペースカーテン館

子ども部屋の場合は、子どもの知的好奇心を刺激するような、ポップデザインや動物や花の絵がプリントされた柄物もオススメです。また、なるべく薄暗い空間を作らないように、完全遮光のカーテンは避けましょう。

書斎や趣味部屋は能率を考える

書斎

引用:遮光カーテン【AH-570】ポニー | スタイルダート

書斎や趣味部屋など、閉じこもって作業をする空間では、能率の上がる色を選んでみましょう。 集中力の上がる、作業効率を上げるベージュなどがオススメです。

カーテンの選び方【種類編】

続いては、カーテンの種類の特徴とポイントをご紹介していきます。

大窓の基本「ドレープカーテン」

ドレープカーテン

引用:グレーンバッグ カーテン J-46023 ネイビー | JUST CURTAIN

ドレープカーテンとは、ゆったりとしたヒダを持つ厚手のカーテンのことです。

厚手の生地によって作られるため、ボリュームがあり優雅な雰囲気を打ち出せます。ドレープカーテンを部屋側、レースカーテンを窓側に取り付けるスタイルが一般的です。

なお、ドレープカーテンは、ヒダの数によって大きく4種類に分かれます。ヒダの数が多いほど重厚感が出るため、好みによって選んでみましょう。

フラット ヒダ山がなく、自然に波打った形になるタイプ。生地の柄をはっきりと見せることができます。
1つ山ヒダ ひとつのヒダに山をひとつ作るタイプ。シンプルな印象にまとめることができます。
2つ山ヒダ ひとつのヒダに山を二つ作るタイプ。程よいボリューム感があり、一般に言う「ドレープカーテン」は2つ山である場合が多いです。
3つ山ヒダ ひとつのヒダに山を三つ作るタイプ。ボリューム感がしっかりと出るため、重厚感を演出できます。

ドレープの内側には「レースカーテン」

レースカーテン

引用:【ミラー・遮熱・UVカット】ウェーブ レースカーテン J-68009H ベージュ | JUST CURTAIN

レースカーテンとは、遮光性の低い薄手のカーテンのことです。基本的には、先ほどのドレープカーテンと合わせて取り付けられます。レースカーテンは光や風が抜ける軽やかな印象を与え、部屋を明るく広く見せることができます。

ドレープカーテンのみを取り付けると、カーテンを開けた時に外から丸見えになってしまうため、プライバシーを守りつつ採光や換気を行う場合には必須のカーテンです。

小さな窓には「カフェカーテン」

カフェカーテン

引用:デイジー カフェカーテン JC6 シルバー | JUST CURTAIN

カフェカーテンとは、小窓などの目隠しに使う丈の短いカーテンのことです。 透明感のあるレースやコットン生地がメインになっています。キッチンリビング玄関トイレなどの小窓に使われます。

お洒落な雰囲気を出すなら「シェードカーテン」

シェードカーテン

引用:ジャックと豆の木 シェード J-67155 ピンク | JUST CURTAIN

シェードカーテンとは、コードやチェーンなどを操作して生地を畳みながら開閉するカーテンです。 どの窓にも合わせやすく、普通のカーテンよりもかさばらないため、一部で人気を博しています。

ちなみに、シェードカーテンは以下の5種類が存在します。

プレーンシェード
シンプルなスタイルで、生地を下げきると平面な一枚布の状態になる。一枚絵のようなインテリアとしても活躍。
シャープシェード
プレーンシェードの裏側に横棒があるタイプ。横棒には様々な色と形があり、室内のアクセントにもなる。
バルーンシェード
生地を上げると裾の部分が風船のように丸くなるタイプ。上品かつ高級感が出せます。
ピーコックシェード
生地を上げると裾が孔雀(くじゃく)の羽のように丸くなるタイプ。欧風な印象に仕上げられます。
オーストリアンシェード
ウエディングドレスのように細かいヒダが付いているタイプ。大きな窓に使うことで高級感を演出できる。

窓まわりをすっきりさせるなら「ロールスクリーン」

ロールスクリーン

引用:ロールスクリーン-遮光スタンダード- JC-2941-2955 | JUST CURTAIN

ロールスクリーンは、生地をくるくると巻き上げながら開閉するタイプのカーテンです。 見た目はシェードカーテンと似ていますが、生地を巻取りながら開閉するロールスクリーンの方が、よりすっきりとした印象を与えます

また、シェードカーテンと同じくインテリアとしての機能も果たしてくれます。窓まわりをお洒落にすっきりとさせたい方にオススメです。

カーテンの選び方【機能編】

カーテンはデザインの他にも、機能性がとても重要です。それぞれのカーテンには「遮光」「遮音」「遮熱」「防炎」といった機能が付随していますので、その機能について詳しくご紹介していきます

朝までぐっすり眠りたい人は「遮光カーテン」

遮光カーテン

引用:JUST CURTAIN

遮光カーテンとは、内や外からの光を遮ってくれるカーテンのことです。太陽の光が差し込まず、朝日で目を覚ましてしまうことがなくなるため、寝室によく用いられます。

遮光性能には、日本インテリアファブリックス協会(通称NIF)が定めた「1級」「2級」「3級」の3等級があります。

遮光1級

遮光1級とは、遮光率99.99%以上のカーテンに与えられる等級です。外からの光をほとんど通さず、カーテンを閉めた状態では室内にいる人の顔が見えない状態になります。 なお、遮光1級もさらに5段階に細分化されます。

A++ 生地からほとんど光を感じない
A+ 生地からわずかに光を感じる
A 生地から光を感じるが、生地の繊維は分からない
B 生地から光を感じ、生地の繊維や色が分かる
C 生地全体が薄明るく見える

遮光2級

遮光2級とは、遮光率が99.80%以上、99.99%未満のカーテンに与えられる等級です。 太陽の光をほとんどシャットアウトすることができますが、朝日や西日などの強い光はわずかに通します。穏やかな光を適度に取り込めるので、最も人気のある等級です。

寝ている間であっても、部屋を完全に真っ暗にしたくない方にはオススメです。

遮光3級

遮光3級とは、遮光率99.40%以上99.80%未満のカーテンに与えられる等級です。薄い暗がりになる程度に部屋を暗くできます。

遮光効果自体はありますが、遮光カーテンの中では最も光を通すタイプです。遮光効果を期待する場合は避けたほうが良いですが、光をある程度取り込みたい場合にはオススメです。

騒音トラブルが気になる人は「遮音カーテン」

遮音カーテン

引用:5重構造の防音カーテン コーズ | 防音専門ピアリビング

遮音カーテンとは、室内の音を外に伝えず、外の音を室内に伝えない性能を持つカーテンです。

ピアノなどの楽器を使ったり、大声で鳴くペットを飼っていたりする場合は、遮音カーテンの採用をオススメします。

ちなみに、遮音カーテンが効果を発揮する音は「中高音域」が主です。中高音域の音として挙げられるのは、以下のような音です。

  • 女性の声
  • 映画の音
  • 子犬の鳴き声
  • ピアノ等の楽器音
  • 電車・自動車の通過音

反対に、電車や工事現場などの低音域(低い地響きのような音)に対しては高い効果を発揮しないため、ご注意ください。

なお、遮音カーテンは、窓をしっかり覆えるような大きめサイズを買うのがオススメです。窓に対して隙間があると、防音効果が薄れてしまうためです。

冷暖房の効果を上げたいなら「遮熱カーテン」

遮熱カーテン

引用:夏・冬の遮熱カーテンの効果を検証!季節にあった商品もご紹介 | びっくりカーペット

遮熱カーテンとは、窓からの空気の出入りを防ぐカーテンのことです。 夏は外の熱気を室内に通さず、冬は外の冷気を室内に通さないため、冷暖房効率が高くなります。「夏涼しく、冬暖かく」を実現できるアイテムです。

「カーテンくらいで室内の温度が変わるの?」と疑問を持たれるかもしれませんが、実は窓が家の中で最も外気を侵入させる場所なのです。夏の熱気は窓から70%入り込み、冬は室内の熱が外へ50%逃げていきます。

「冷暖房の効率を上げたい」「空調のために窓対策をしたい」とお考えの方にオススメのカーテンです。

万が一に備えるなら「防炎カーテン」

防炎カーテン

引用:防炎カーテン一覧 | パーフェクトスペース

防炎カーテンとは、普通のカーテンよりも燃えにくい素材で出来ているカーテンです。 防災カーテンとも呼ばれ、火災が起きた時に延焼被害を遅らせてくれます。全く燃えないというわけではなく、あくまで延焼を抑えたり遅らせたりするアイテムです。

住宅の火災で亡くなってしまう事件では、深夜の火災に気付かずに逃げ遅れるケースが多くを占めます。万が一に備え、防炎機能が搭載されたカーテンを購入されてはいかがでしょうか。

ちなみに、飲食店や病院、地上31m以上の建物では防災カーテンの設置が義務付けられています。

カーテンに掛かる費用相場

新築のカーテンにかかる費用は、窓の数とカーテンの品質に左右されます。 新築の窓が10枚で、オーダーカーテンを購入すると仮定した場合、費用相場は50万~60万円ほど。

ただし、カーテンにとことんこだわる場合は何百万円と掛かる場合もありますし、ホームセンターで揃えた場合は10万円程度で済む場合もあります。それぞれの要望によって価格は大きく異なりますので、参考程度にお考えください。

新築のカーテン選びについてのまとめ

本記事では、新築に取り付けるカーテンの選び方や種類、費用相場について解説してきました。

カーテンを選ぶ際は、「取り付ける場所」「取り付ける種類」「色」「カーテンの機能性」を意識してみると、後悔のないカーテン選びが出来るはずです。

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著者情報

コノイエ編集部

コノイエは、東京都港区に本社を置く株式会社アールアンドエーブレインズが運営するオウンドメディアです。累計80,000人以上が利用する「解体無料見積ガイド」の姉妹サイトとして、住宅関連コンテンツを発信しています。人が生活する基本となる「衣・食・住」の中でも、コノイエでは「住」にフォーカスして独自の情報をお届けします。

監修

中野達也

一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事
解体工事業登録技術管理者
公益社団法人 日本建築家協会(JIA)研究会員
一般社団法人東京都建築士事務所協会 世田谷支部会員

静岡県出身。日本全国の業者1,000社超と提携し、約10年間で数多くの現場に関与。自身でも解体工事業登録技術管理者としての8年間の実務経歴を持つ。現在では専門家として、テレビ番組をはじめとする多数メディアに出演。これまでに一般家屋はもちろん、マンション、ビルなど様々な建物の取り壊しに従事し、工事を行いたい施主、工事を行う業者の双方に精通している。また、大手から中小まで様々な規模の住宅メーカーへの販促支援、コンサルティング事業に携わり、住宅購入者心理の理解を深める。家を「壊す」ことと「作る」ことの専門家として、全国の提携パートナーと共に家をとりまく様々な問題に取り組んでいる。

出演メディア
ひるおび!(TBS系列)、情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)、バイキングmore(フジテレビ系列)、他多数...

当協会の運営サイト「コノイエ」は、工務店・ハウスビルダー・建築家・建築設計事務所等の500以上のインタビュー記事を掲載。また、新築・建て替えを検討中のユーザーにとって有益となる情報を発信しています。
当協会は、建て替えに伴うお住まいの取り壊しのご相談を年間で2,500件ほど承っており、各地域の住宅関連会社の情報が集まります。今後も「コノイエ」では、新築ユーザー様の発注先や評価、住宅関連会社様への独自インタビューといった当協会ならではの独自のリアルな情報をお届けします。


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